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【10年ひと昔の国産車 40】フェアレディZ ロードスターはオープンでも乗り心地のしっかりしたスポーツカーだった

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【10年ひと昔の国産車 40】フェアレディZ ロードスターはオープンでも乗り心地のしっかりしたスポーツカーだった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「フェアレディZ ロードスター」だ。

日産 フェアレディZ ロードスター(2009年)
フェアレディZは、今年(編集部註:2009年)誕生40周年を迎えた。北米市場をベースに戦ってきた経緯もあってボディは大きくなった時期もあったが、先代(Z33型)モデルでは本格的な走り込みの上で原点回帰を果たした。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

そして現行モデルのZ34型ではそのノウハウをしっかりと詰め込んだ上でシェイプアップ。ホイールベースは100mm短縮され、車重も50kg軽量化(Z33型とZZ34型のロードスター比)されている。そして今回、いよいよロードスターの登場を機にボディをさらに強化し、足まわりもリファインしてきた。

最新のZはシャシ性能が格段に進化し、最大のライバルであるポルシェ ボクスターをいよいよロックオンできる時が近づいたのだろうか。まずは乗ってみることにしよう。

Zロードスターに乗ってまず驚かされたのは、乗り心地の良さ。オープンで走っているのにボディがブルブルっと震えることがなく、まるでクローズドボディのクーペに乗っているようなフィーリングだ。スムーズにサスペンションが動いていてカドもなく、収束性もいいので実にフラットで快適な乗り心地だ。

当然ながらコーナーに飛び込んでいっても、狙ったラインをきっちりトレースしてくれる。ボディがとにかくしっかりしているからGをかけていってもタイヤの動きにいささかの迷いもなく、狙いどおりに走ることができる。

ただし、ボディがガチッと硬い分、旋回速度を増してくると、サスペンションが最後まで受け止めようとするために、沈み込み感に限界がある。そこがステアフィールを軽く感じさせるポイントでもある。もう少しロール感が欲しいが、それだけボディが強くできていて、乗り心地に貢献しているとも考えられる。

3.7LのV6 DOHCは336psと37.2kgmをいうハイパワーでスポーツ色をアピールしている。しかも、高回転域までパンチがある。

果たして、フェアレディZ ロードスターはポルシェ ボクスターに追いついたのだろうか。ボクスターはひとつのクルマの集大成としてバランスされているように思えたが、Zはエンジンやボディといった、個々の性能の高さが持ち味といえる。

クルマとしてのバランスの良さでは、Zはまだボクスターに追いついていない感もあるが、Zは量産スポーツカーとして多くの人に愛されることを狙っている。つまり、Zは速く、リーズナブルに、誰にでも乗れるというスタンスを貫く、日本が作るスポーツカーの代表といえる。

トータル性能では、Zロードスターはボクスターを上回っているとはまだ言えないが、街乗りから気楽に乗れること、そして価格面でも日本では100万円以上も安いことはやっぱり魅力だ。誰にでも乗れるという意味ではオススメしやすいし、しかも安心して乗り続けられるだろう。

■フェアレディZ ロードスター バージョンST 主要諸元
●全長×全幅×全高:4250×1845×1325mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1550kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:3696cc
●最高出力:247kW<336ps>/7000rpm
●最大トルク:365Nm<37.2kgm>/5200rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●10・15モード燃費:9.5km/L
●タイヤ:前225/50R18、後245/45R18
●当時の車両価格<税込み>:498万7500円

[ アルバム : フェアレディZ ロードスター はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • 追いついてないもなにも、オープンで開発した車と、クローズドで開発した車を比べること自体ナンセンス。
    車重が200キロも違う時点で走りはまるで違うよ。
  • 幌クローズの動作をぜひYouTubeで見てほしい しょぼすぎて笑えるよなあれ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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